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学術集会

平成26年第4回例会 北海道病院歯科医会 『25周年記念講演会』

2014年10月23日

北海道病院歯科医会「25周年記念講演会」を下記の要領で開催いたします。   
道歯会員の諸先生・スタッフの方のご聴講も心より歓迎いたしますので多数の皆様にご参加頂きますようご案内申し上げます。

 

【講演内容】「歯科大学と病院歯科口腔外科」

講師 : 愛知学院大学歯学部顎顔面外科学講座 主任教授
 愛知学院大学大学院病因解析口腔外科学 教  授
下郷 和雄先生

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【抄録】

  貴会が発足された25年前といえば、ちょうど平成が始まった頃ということになり、随分と歴史を重ねてこられたことをお祝い申し上げる。

  その頃は、私たち愛知学院大学歯学部の第二口腔外科グループでは近隣の大手の病院への口腔外科の展開が一段落していた頃で、小生が歯科大学口腔外科から名古屋市内の基幹病院の部長に転出した時期にも重なる。

「総合病院に口腔外科を」という動きは、私たちの医局では、昭和49年の春から、急速な動きとなって大学の医局を揺さぶって来たものである。最も初めは、市内で有数の病院に講座内の手練を"派遣する"か否かで、この頃の医局会はこの論議で連日深夜に及んでいた。結果的には医局のCentral Necrosisといわれるくらいの速さで中堅以上の医員を続けざまに送り出すことになった。

 今でも地域医療を根底から支えている、名古屋第一赤十字病院、岡崎市民病院、豊橋市民病院、など県下のほとんどの医療圏の地域医療支援病院と近隣の岐阜県三重県にも人材を送り出してきた。この結果、関連病院に赴いている医員は初期で総勢20人を超え、現在では60人余にもなっている。今考えるととんでもない医員数である。河合教授がよくも決断されたものだと思う。これらの病院では基本的に、いわゆる「歯科治療」は行わず、「口腔外科疾患」を中心に診療を展開しており、その結果近在の歯科医院などからの紹介が6-7割を占めるのが平均的になっている。最近ではその基礎の上に口腔"内科"的な要素が拡大し、摂食嚥下療法やVF、VE等の検査、がん治療に際しての歯科治療前の助言、等も日常業務の多くの部分を占めるようになっている。これは口腔外科医以外に口腔内科医の配置が必要になってきているとも言え、後期研修医を含めて5人以上が勤務する所では、その1名は口腔"内科"的な業務に充てるようになってきている。

 各病院の口腔外科発足以来、これらの関連病院は、強い連携意識を持って運営されてきており、その中心としての大学は、この大きなグループの舵取りを行うという困難な役割をも担うことになっている。私たちの医局の責任者は言い古された、「教育・臨床・研究」の他に歯科医療管理という大きな役割を求められることになる。

 今回のお話では、私たちのグループの現状を背景に病院や大学のそれぞれの有り様を示し、討論の材料にしたいと考えている。

日時:平成26年11月8日(土) 17:30から18:30

場所:札幌第一ホテル 札幌市中央区南7条西1丁目

会費:2,000円 北海道歯科医師会会員は無料

主催:北海道病院歯科医会

後援:北海道歯科医師会

問合せ:北斗病院歯科口腔外科 牧野秀治郎 TEL 0155-48-8000

 

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